建物を含めてあらゆるものは時間が経過することで劣化していきます。このため適切なメンテナンスが必要とされますし、また中古を購入する場合には、それらを見極めることが重要になります。住宅の場合には、一般的に四半世紀も経てば小さな修繕が必要ですし、半世紀も経てば抜本的な修繕を行う必要があります。しかし、これらを行う前に行っておきたいのが住宅診断です。住宅診断は住宅の状態を第三者的な立場から判断してくれるサービスのことで、その報告によって問題のある箇所の修繕などを提案してくれます。これら住宅診断で得られた情報は建物のメンテナンスに活かすことができるほかにも、住宅を売買するさいにも重要な情報源として活用されます。

住宅診断をしてもらうタイミングとしては、築年数が経過した建物を見てもらうケースと新築または中古住宅を購入する前があります。築年数が経過した場合には長い年月によって緩んでしまった部材がないか、雨漏れがないかといったことを目的に行います。特に日本では地震や風によって建物が緩んでしまうケースも多く住宅診断でそれらを事前にチェックしてもらうことで修繕費用も軽減することができます。一方で新築または中古住宅を購入する前に行うのは購入後のトラブルを避けるためです。建物には見えない場所で発生する欠陥が存在するリスクがあり、それによって後日に余分な出費を強いられることもあります。このため住宅診断を行うことでそれらのリスクを避けることができますし、家を売り出す側にとっても住宅診断の報告書を添付することで付加価値を高めることができます。