保育所または保育園は乳児から小学校の就学前の幼児を保育することを目的とした施設です。保育所は、厚生労働省が所管しており児童福祉法によって設置されます。公立もありますし民間もありますが、民間には認可されているところもあれば無認可のところもあるなどさまざまです。保育所で働くためには保育士の資格が必要になります。1998年までは保母資格という名称であり、保母とあるように主に女性が就く職業というイメージがありましたが、現在では保育士という名称となり男性の保育士も多くなっています。保育所は幼稚園と異なり乳幼児を預かるという性質であるため、特に女性が働くことが当たり前となった現代ではニーズの高くなっており保育士の需要も多くあります。

保育士になるためには、大きくわけて2つの方法があります。大学、短大、専門学校などの保育士養成課程を修了するか、または保育士試験に合格するというものです。学校のルートでは2年制の短大や4年制の大学などがありますが、短大の場合には2年ですが実習を行いながら学ぶ必要があります。なお、大学を卒業した場合には新卒者採用では若干給料が高めに設定される傾向にあります。一方で、短大や大学での養成課程を修了せずに保育士になるには、大学や短大を卒業し保育士試験を受けるという方法がありますが、合格率が10％前後と狭き門となっています。このため保育士になるのであれば、高校を卒業した段階で養成課程のある学校に進学して修了するのが無難です。