介護福祉士とは、国家資格のひとつで、社会福祉士、精神保健福祉士を含めて福祉系三大国家資格のひとつになります。介護福祉士は、社会福祉及び介護福祉士法において定められており、その内容は介護福祉士の名称を用いてその専門的知識及び技術をもって身体上または精神上の障害があり、それによって日常生活に支障がある者について心身の状況に応じた介護を行い、またその者の介護者に対して指導することを職業とすることができるものになります。
介護福祉士の活躍の場としては、病院、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、デイケアセンター、障害福祉サービス事業所などの社会福祉施設になるほか、その知識を使ったコンサルタント業を行うといったことがあります。
介護福祉士になるためには、いくつかのルートがありますいが、いずれにしても受験資格を得る必要があります。受験資格へのルートとしては、実務経験ルート、福祉系高校ルート、経済連携協定ルート、養成施設ルートの４つです。実務経験ルートでは介護施設などで実務経験を３年以上あり、また実務者研修をクリアした人が対象です。この場合には働きながら介護福祉士の資格を目指すことができるものです。一方で経済連携協定ルートは主に外国人を対象としたもので、実務経験３年以上で、介護技術講習または実務者研修を受けるか、筆記試験後に実技試験を受けるといったものです。
一方で、学校からのルートとしては福祉系高校ルートと養成施設ルートがあり、福祉系高校ではカリキュラムとして知識を学ぶもので、介護技術講習を筆記試験前に受けるか、合格後に実技試験を受けるかの２種類の選択があります。一方で養成施設ルートは高校卒業以上を対象に行い高校の場合には２年以上、福祉系大学や社会福祉施設養成所、または保育士養成施設を経たあとに１年以上の介護福祉士養成所で学ぶことで筆記試験を受けることができ、また実技試験は免除されます。
介護福祉士の試験日は、毎年１月に実施され、多くは最終週の日曜日です。試験会場は、年によって変わりますが、筆記試験は、北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の全国３４ヶ所で行われます。
なお過去問は公表されているので受験対策に使うことができます。なお、合格率は年によって変わりますが、おおむね６０％前後とされます。
【一言】
最後の羅列が不採用の理由かな。
というのはさておき、介護福祉士にはいくつかのルートで取得を目指すわけですが、この仕事はかなり厳しいと思います。
働きながら取得を目指している人もいますけど、合格率からするとハードルが高いんですよね。
親戚の人も目指してましたが諦めたようです。実際、年齢を重ねてから取得というのが厳しいようで（筆記試験がね）。
